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VENTO DEL DESERTO

INDACO

AMS131CD(AMS

紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。

評価:40 1件のレビュー

イタリア、BANCOのドラマーPierluigi CalderoniやギタリストRodolfo Malteseらによるグループ、地中海ロック、97年作、マウロ・パガーニやF.D.ジャコモがゲスト参加

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レビュー一覧

評価:4 空気が流れていくのを感じる(1 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

ルドルフォ・マルテーゼは、「イオ・ソノ・ナト・リベロ」からバンコに参加しているギタリストです。わたしはこのレコードを、マウロ・パガーニのファースト作、あるいはパスクァーレ・ミネリ/ジョルジォ・ビバルディの「カルナシャリア」に連なるものとして聴いています。パガーニがバイオリンを弾く曲が数曲あり、ファースト作をほうふつとさせます。

優れたところの一つは打楽器の見事さです。多種多様な楽器を選び、鮮やかな演奏はそれだけでこのレコードの価値を高めています。ヨガ・アカデミーからの依頼で作曲された曲というコメントがあり、実際に体を動かすため制作されたのかもしれません。全体に漂う東洋のテイストはそのためかと思います。

次にアコーディオンやアナログ・シンセサイザーの見事さです。曲に影響するような特異な音を避け、表に裏に印象的なフレーズを散らしています。最後に声の見事さです。歌詞を歌うような場面はありません。男性スキャットがうなるように囁くように曲を盛り上げます。11曲めにしてフランツ・ディ・ジャコモが少しだけ歌う。これがまたいいのですわ。フレットレス・ベースもいいですし、この曲ではじめてエレクトリック・ギターが出てきます。

気付かない人がいるかもしれません。2曲目は「セット・ザ・コントロール・フォー・ザ・ハート・オブ・ザ・サン」。2022.03.20

ナイスレビューですね!