AACD014(AUDIO ARCHIVES) 【96年発売CD】
ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーが、ゴッズ解散後&ヒープ結成直前に結成したグループの69年作ですが、ヒープに通じる荘厳さ、ドラマティックさの原型が見事に形作られていて十分に魅力的だなぁ。
ユーライア・ヒープの中心メンバーKen Hensleyが、Gods解散後ユーライア・ヒープ結成前に組んだバンドによる唯一のアルバム。69年発表。地味なアートワークが玉に瑕ですが、Hensleyのペンによるドラマティックなメロディーがたいへん美しいブリティッシュ・ハード・ロックの好盤です。ヒープ・ファンも是非!
FORD THEATRE/TRILOGY FOR THE MASSES
ボストンのグループによる、68年1st。サイケとプログレの過渡期に生み出されたアート・ロック名作!
2,190円(税込2,409円)
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Pre- Uriah Heep! Very Heavy, Very Humble!!(3 拍手)
ひろきさんさん レビューをすべて見る
60年代後期は、いい意味で混沌としていた時期でした。いかに自分達独自のprogressiveな音楽を創作するかという方向性の追求のために、有能なmusician達が合体・離脱を重ね、従来のpopな路線からの脱却を試みていました。この混沌とした状況下で完成されたアルバムのひとつが"Orgasm"であるといえます。
このバンド、Head Machineは Ken Hensleyさん率いるThe Godsの発展形ですが、音的にはUriah Heepにかなり近いものです。両者を比べて聞けば異なった音楽性は歴然としています。特にギターの歪み具合と音質はHeep時代のMick BoxさんのLes Paulの音に似ており、とても1969年の作品とは思えないほどのheavinessが表現されています。Heepに通じるkiller tunesも多く、これほどの完成度でありながら、なぜ仮名を使ったかも不思議です。またドラムは当然、Lee Kirslakeさんが担当しています。アルバムデザインもシンプルですが、これが彼らのバンドカラーを端的に表している印象を受けています。なかでもClimax Youを聴けば、British hard rockの素晴らしさに感動は必至です。まさに時代を分ける、いわば分岐点的な作品であると断言できます。
その後、彼らはCliff Benettさんを迎えたToe Fatではheavierになり、そしてUriah Heepを結成し、British rockに歴史を残す活躍をすることになります。