CAN'T GET THROUGH and EYES

ドイチェ・ハードのデュエル王（2 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

祝、遠藤航選手のリバプール移籍であります。2022ワールドカップのドイツ代表撃破が、遠藤選手のデュエルから始まったことをわたしは忘れていません。遠藤って誰？といぶかしんでいるイングランドのサッカー・ファンが、彼の恐ろしさをこれから思い知るかと思うとわくわくします。サッカーについて書く場ではないので、この話はこのへんで。ドイチェ・ハードロックについて聴いていきましょう。ヘアリー・チャプターは、アングラ色の強いドイチェ・ハードの中でもあくの強さで際立っています。このCDは、ボーナス・トラックのようにしてファーストの「アイズ」が入っているので、このたび聴いてみました。これは…ひどい。いや、えぐい。よくまあ彼らがセカンド録音まで行ったものです。ファズギターを弾きたいだけ、という洗練なしのごりごり加減には呆れました。

セカンドは若干アマチュアらしさが薄れ、大曲に挑戦するしろものです。わたしは、主にセカンドの印象で彼らに親しんでいます。代表曲が「ユーブ・ガット・フォロー・ディス・マスカレード」です。きしむファズギターに、青臭いボーカルがからみ、ドラムズ、ベースがどこどこ煽りまくる曲です。小手先なしの押し出しには、後ずさりせざるをえません。ボン出身のバンドでケルン録音です。少しグランド・ファンクに似ています。2023.08.18