CHRONICLES FROM IMAGINARY PLACES

イタリアの新鋭キーボード・シンフォ・トリオ17年作、フィル・コリンズ期ジェネシス影響下のポップ・エッセンスを大胆に持ち込んだキャッチーなシンフォ快作！

フィル・コリンズ期ジェネシスやELPをはじめ、PFM、バンコ、レ・オルメなどに影響を受けたメンバーにより98年に結成された、キーボード/ベース＆ヴォーカル/ドラムスのイタリアン・プログレ・トリオ、17年作。気品あるキーボード・シンフォニック・ロックと80年代シンセポップのライトなポップ・エッセンスを大胆に融合させた作風が特徴です。ヴォーカルはまさにフィル・コリンズ愛に溢れた歌いぶりでポップかつドラマチックに歌い上げており、80sジェネシス・ファンなら思わずニヤリとなること必至。七色に輝きを放つようなシンセサイザーのプレイも見事ですが、テクニカルなフレージングが耳を引くベース、エレクトリック・ドラムも導入したヌケのいい打音が心地良いフィル・コリンズ影響下のドラムと、3人共がさり気なくも卓越したプレイを聴かせており聴きどころ。また曲によってはキーボードがエマーソン愛たっぷりのフレーズを聴かせ、同郷イタリアのBAROCK PROJECTにも通じるELP憧憬のキャッチーなキーボード・プログレへと発展するのも魅力です。フィル・コリンズ期ジェネシスをベースにELP色を合わせ、シンフォ・テイストを加えて現代に蘇らせたような快作に仕上げています。