FLIED EGG/DR.SIEGEL'S FRIED EGG SHOOTING MACHINE
成毛滋、つのだひろ、高中正義によるトリオ・グループ、72年デビュー作
1,290円(税込1,419円)
本場アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに輸入されて誕生したブリティッシュ・ブルース・シーンを特集。アコースティック・ブルースから、エレクトリック化、さらに「ロック」と融合してブルース・ロック・ムーヴメントへと発展した激動の50年代〜60年代の流れを見ていくことにいたしましょう。
「音楽歳時記」 第十五回 4月 横浜の公園にウッドチャック? 文・深民淳
深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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裂けるのはいやだぁぁぁぁ(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
あとにも先にも「デビルマン」の初回ほどおぞましかったマンガはありません。たしか結膜炎治療で通っていた眼科の待合です。悪魔を降臨させるためのバカ騒ぎをしていた若者たちが、悪魔に乗り移られて次々にバカッと裂けていく…。思い出しても鳥肌のたつおぞましさでした。考え合わすと「ハレンチ学園」の終わりも、学園で戦争が起きて爆弾でメインの登場人物が吹き飛ばされていくんじゃなかったかな。それを物心つくかつかないかの少年に読ませていたんだから、ですね。恐ろしいです。
このレコードを聴くとその「デビルマン」初回を思い出すんです。実際にトニー・マクフィーがパニック発作に襲われて「スプリット」という曲が出来たんだそうです。有名曲「チェリー・レッド」もすごいですぜ。ワンリフで脅迫され続ける恐るべきヘビー曲です。何よりリズムがどんどん速くなっていきます。パンクと言っていい味わいです。この曲が基になってチェリー・レッド・レーベルがあるんですから。
最後の「グラウンドホッグ」は、ジョン・リー・フッカー曲の再演。トニー・マクフィーのギター弾き語りです。デルタ・ブルーズのひなびたテイストは感じられず、追い立てられるようなブルーズです。英国ブルーズでもエドガー・ブロートンと並ぶ、ユーザー好き嫌いのあるバンドです。脅威を感じながら、わたしは敬愛しています。2024.08.27