FOCUS/LIVE IN ALKMAAR NETHERLANDS 1974
74年オランダでのライヴ音源収録。当時まだ未発表だった「ハンバーガー・コンチェルト」を披露
2,890円(税込3,179円)
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ゼッタイ大人にわかるものかと試されているよう(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
「ハリウッド・ティーズ」だけのアルバムと言う人もいます。確かに平凡な曲もありますけれど、わたしにはパンクとグラムのはざまに出現した鋭い切れ味のハードロック傑作に思えます。このCDを手に入れるのにけっこう苦労したバイアスがかかっているかも知れません。リリースは80年で、パンクが死語になり、ニュー・ウェーブと呼ばれだした頃です。パンクが英国R&Bムーブメントに吸収されてしまった背後から、突然彼らは現れました。
NWOHMという、わたしにとってあまり好きでない音楽が流行りだしていました。ジャケットは劇画調、なにやらワン・パターン気味のヘビーメタルとやらがもたはやされる中、ガールは個性的な音を出していました。音数が少なく、重く鋭く、何より色気がまんまんとしています。結局パンクはビート原理主義運動だったのだと今では思います。従来のハードロックのずるずるしたリズムではなく、とても潔いビートを彼らは持っています。
こうしたティーンエイジに向けた音楽を、年齢を重ねても愛せるかどうか。言い換えるとロック好きかどうか、リトマス試験紙のように試される音だと思いますよ。