ハンガリーが誇るシンフォ・グループ、94年作、「ELPフォロワー数あれど、これ程までにエマーソンのプレイに肉薄したグループがかつて存在しただろうか?」(帯より)
890円(税込979円)
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セカンド作Sweet Evilについて(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
リック・デリンジャーの素晴らしさを知るうえでは、ソロ作よりこちらのバンド名義セカンド作ではないかと思います。エドガー・ウインターやソロの延長かと考えるユーザーを華麗に裏切り、硬質なハード路線に徹しています。2. Sittin’ By The Pool や4. One Eyed Jack を聴くと、ディテクティブやツェッペリンの音を思い起こさずにいられません。ファンクやブルーズをベースにしたリフ主体のハードロックで当時最先端の音だったはずです。デリンジャー氏も才能ある人だった上、ヴィニー・アピスはじめメンバーの力量がこの音を可能にしたと思います。
6. Sweet Evil のドラマチックな展開には圧倒されます。アルペジオをバックにメランコリックなスローバラードと思わせて、ヘビーな展開に雪崩込んでいきます。デリンジャー氏のボーカル、ギターも大変よろしいです。ユーザーの期待するポップさも満足させつつ、彼ら自身のアイデア、意欲がユーザーの想定値を上回ってしまった。そんな作品で何度も繰り返さずにいられません。