00年代以降のフレンチ・シンフォを代表するグループ、2枚組の大作となった13年作。冒頭、あまりに美しく荘厳なアカペラ曲のハーモニーにうっとりしていると2曲目、突如圧倒的に切れ味鋭いヘヴィなギターリフが滑りこんでくるこの瞬間のカッコよさと来たら!スペイシーに浮遊するシンセに、タイトなリズム、そして妖しくエキゾチックな魅力を放つフランス語ヴォーカルが一斉に走りだすアンサンブルに息をのみます。この冒頭2曲の落差にプログレファンならハートをわしづかみされること間違いなし!それ以降も中期クリムゾンの嵐のようなヘヴィさにジェネシス的ファンタスティックさをプラスしたようなナンバーや、メロディアスな仏語ヴォーカルを前面に出したナンバーなど多彩なアプローチで聴かせます。00年代以降のバンドらしいずしりとした重厚なサウンドと、70年代プログレへのリスペクトに溢れたヴィンテージ感たっぷりのサウンドを巧みに織り交ぜて聴かせる手腕は、このバンドならではのもの。ギターを始めとするヘヴィに渦巻く演奏の中にメロディアスさキャッチーさが息づく力作です!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。