AFTERTHOUGHTS

イタリア人マルチ奏者Giancalo Erraを中心とするイタリアの新鋭プログレ・バンド13年作4th、PINK FLOYDやPORCUPINE TREEを彷彿させる透明感、メランコリックな内省感に満ちた叙情的な名品

プロデューサーやエンジニアとしての顔も持つイタリア人マルチ奏者Giancalo Erraを中心とするイタリアの新鋭プログレ・バンド、13年作4th。所属レーベルの総帥STEVEN WILSON率いる英バンドPORCUPINE TREEに通じるメランコリックで透明感のあるギターワークを、ジャジーなリズム隊、叙情的なピアノが支える、センシティヴで内省感溢れるサウンドを聴かせます。憂いを秘めたヴァイオリンの音色が印象的な沈み込むようにメランコリックな演奏から、硬質にかき鳴らされるギターを始め一気に激情をたぎらせるダイナミックな演奏へと切り替わるその振れ幅は圧巻。Giancarlo Erraによるエコーを効かせた切々と語りかけるような歌唱がドラマティックに胸へと迫ります。アンビエント風の浮遊感を感じさせる音響も特徴です。これはPINK FLOYDのメランコリックな内省を孕んだ音楽性を現代的な音響で蘇らせたとも言えそうなサウンド。陰鬱な空気の中に、溢れんばかりの叙情美を湛えた名品です。