ドイツの新鋭プログレ・バンド、13年作。幻想的にたゆたうギター、格調高く舞うピアノ、雄大に広がる水面を思わせる壮麗なシンセ・ワーク、そして切々とひたすらドラマティックなヴォーカルなど、ポーランド・シンフォにも通じるメランコリックな陰影を描くアンサンブルが印象的なシンフォニック・ロック。そうかと思うと、インダストリアルに音の断片が散りばめられるヘヴィーな楽曲も登場し、「静」と「動」を鮮やかに行き来する演奏のダイナミズムは見事です。シンセを中心とした美麗なシンフォ・サウンドと現代的なアグレッションが融合した力作。
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