ROK115(ROCKET RECORDS)
廃盤、全30曲。
フィンランド・ジャズ・シーンの名手達による覆面グループなのですが、ハートフルで純粋無垢でへんちくりんで郷愁たっぷりなサイケ・フォークの愛すべき名品!それにしても、ヘナヘナと声が裏返りまくで、もうギャグとしか思えない酔いどれっぷり☆
フィンランド・ジャズ・シーンの名手達による謎の覆面トラッド・フォーク・ロック・グループ。71年にリリースした3作品をカップリングした編集盤。透明感あるトーンの中に、時に舞踏音楽調の軽快さ、時にほの暗い叙情を滲ませたフィドル、ツンツンと尖ったトーンのエレキ・ギターは北欧らしさたっぷり。オープニングの2曲の郷愁を誘う響きにひたっていると、3曲目でびっくり。な、なんだ、この素っ頓狂なヴォーカルは!ヘナヘナと声が裏返りまくで、もうギャグとしか思えない酔いどれっぷり。フルートもピロピロと「心このに在らず」だし、強烈なアシッド臭。でも、ジャズ寄りに引き締まったドラムなど、バックの演奏は一見ゆる〜くもしっかりしているのがこのグループの持ち味。スウェーデンのサムラを豪快に酔っ払わせて、みんなで手をつないで輪になって陽気に踊りまくって、さぁ、気持ちよくなってきたところで、みんなで一曲やりますか、となったら、こんな音になるでしょうか。ハートフルで純粋無垢でへんちくりんで郷愁たっぷりで、愛すべき一枚。ポップなサイケ・フォークのファンや、90年代のウェールズのゴーキーズあたりのファンはたまらんでしょう。いやはや、凄いグループです。
LADY JUNE/LADY JUNE'S LINGUISTIC LEPROSY
ケヴィン・エアーズに多大な影響を与えたといわれる女流詩人、74年唯一作、エアーズが演奏参加&プロデュース担当
4,200円(税込4,620円)
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