AMS197CD(AMS)
紙ジャケット仕様。
PFM「幻の映像」と同年とは思えない、アングラ感満点の伊サイケ・プログレがこちら。しかしこれが意外にドラマティックな曲展開を聴かせる、70年代好きには堪らない逸品なんですよ。伸びやかなヴォーカルもいかにもイタリア〜!
イタリアン・ロック黎明期の73年に発表された、イタリアン・ロック・バンドLASERによる唯一作。73年と言えばP.F.Mが『幻の映像』により世界デビューを果たした年ですが、そのようなことはお構いなしとばかりにいかにも時代らしいサイケ・プログレを展開します。しかしかと言ってドロドロとした重い曲調を持つのかというと、これがNEW TROLLS、I POOHなどの初期にも通じる豊かなポップ・センスと伸びやかに響く歌声が心地良いサイケ・ポップに仕上がっており、60年代末期の英国サイケ・ポップを好まれる方にもきっと訴えかけるものがあると思われます。オルガンを大幅にフィーチャーしながら進行するアンサンブルが素晴らしく、オルガン好きには堪えられない煙たいフレーズも満載。当時のイタリアのアングラな空気感を余すところなく伝える一枚です。
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