ポルトガルのシンフォニック・ロック・グループ。TANGENTやISILDURS BANEのメンバーがゲスト参加して作られた、2011年のデビュー作。ザクザクとヘヴィなパートとアコースティックなパートとがめくるめく、ドラマティックかつ映像喚起的な展開が聴き所。「動」のパートでは、引き締まったリズム隊をバックに、ヴィンテージ感あるキーボードがメロディアスに広がり、ギターがシャープに流麗なメロディを炸裂!「静」のパートでは、アコギとフルートによる北欧プログレに通じるファンタスティックさと温かみあるアンサンブルやブライアン・メイを彷彿させる重厚かつキャッチーなギター・オーケストレーションで聴き手の心を捉えます。全編通して歌心に溢れているのも特徴で、透明感ある伸びやかなハイ・トーンが魅力のヴォーカル、フックに富んだメロディともに素晴らしい。ジャケットは無機的ですが、温もりあるメロディとアンサンブルを軸に、シャープな切り返しが堪能できる有機的なシンフォニック・ロック。これは力作です!
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