PORCUPINE TREE/STARS DIE : DELERIUM YEARS 1991-1997
ミキサーとしても名を馳せるSteven Wilson率いる英国の新鋭プログレ・バンド、初期ベスト、全21曲
1,440円(税込1,584円)
ポップなジャケとは裏腹に、中身は実にパワフルで腰のあるサザン・ハード・ロック!レイナード・スキナードに参加したギタリストRickey Medlockeによるバンドなのかぁ。
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女を失った哀しみは、どこへ行った(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
表紙の写真の、メンバー4人の額の広さが気になりませんか。落ち武者バンドと言いますか…。(また失礼なことを書いている。)最初の「ギミ・ギミ・ギミ」から吹っ飛ばしてくれる極上のライブです。ハードブギもあり、泣きのギターソロあり、徹底的にお客さんを楽しませようという、ど根性ロックンロールです。
「グッド・モーニング」 では暗黒のメタルの世界へ。右手を突き出さずにはいられません。遠い昔ジョン・リー・フッカーという人がいて、リアルなリズムを教えてくれたと語られる「ローリン・アンド・タンブリン」は、メタル・アレンジにのけぞってしまいます。いやあ、格好いいこと。ブルーズをハードに演奏する「トラブル・イン・マインド」もまたよいです。ギターが二人いる強さを如何なく発揮していますし、ドラマーが元気で疲れを知りません。
彼らは、USのシーンより、フリー、バッド・カンパニーを信望していたことでも知られています。このライブでは、フリーよりテッド・ニュージェントに近いようですけれど。クライマックスにやってくるのが「ハイウェイ・ソング」です。恋に破れて高速道路を爆走する話なのですが、途中から感極まってギター弾き倒し大会になってしまいます。湿度ナンバーワンのロック野郎たちだと申し上げましょう。