スペイン北部バスク自治州出身のフォークSSWによる77年作5thで、オリジナルは二枚組の大作。温かな響きのアコースティックギターと朗々として落ち着きのあるヴォーカルによる弾き語りスタイルに、オルガン、ピアノ、ヴァイオリン、ハープ、ガイータ(バグパイプ)などが彩りを加えるヨーロッパの伝統を感じさせる雄大なアンサンブルは、初期MIKE OLDFIELDにも通じます。本来スペイン語よりもヘブライ語などに近い異国情緒が滲むバスク語ですが、一貫して優しく素朴な歌声によって不思議な懐かしさを感じさせるのが特徴。バスク地方で実直に暮らしている人々の顔が浮かんでくるような真摯なヴォーカルが静かに胸を打ちます。美しくイマジネーション豊かなフォーク・ナンバーが中心ですが、時にIZUKAITZを思わせる微かな民族色が漂う曲、まるでITOIZのように底知れぬ哀愁を湛えたシンフォニックな曲も登場し、彼の作品の中ではプログレッシヴ志向とされる所以も聴くことができます。緑と海に囲まれたバスクの自然風景が眼前に広がるような名品です。
CARPATHIA PROJECT/CARPATHIA PROJECT
ヴァイオリンやフルートをフィーチャーしたハンガリーのテクニカル・フュージョン・グループ、99年作
1,290円(税込1,419円)
JOHN LEES' BARCLAY JAMES HARVEST/LEGACY: LIVE AT THE SHEPHERD'S BUSH EMPIRE 2006
John LeedsとWoolly Wolstenholmeのオリジナル・メンバー2人により蘇った英プログレの名バンド、06年ロンドンでのライヴを収録
790円(税込869円)
眠りにつく時に枕元でかけておきたい、優しく心地よい音楽を集めました。
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