2018年8月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
皆様、最近は眠れていますか?
身体は疲れているのに眠れない、昼寝し過ぎて眠れない、うっかりコーヒーを飲み過ぎて眠れない・・・
などなど、私もたま~にありますが、なかなか眠りというのは思い通りにいかないものですよね。スイッチをOFFにするように、簡単に睡眠状態に入れないものかなと思ってしまいます。
さてさて、今回は就寝時に枕元でかけておきたい、「眠れる音楽」をカケレコ棚よりピックアップいたしました。どうぞご覧ください。
80年、ブライアン・イーノのアンビエント・シリーズ第二弾、邦題『鏡面界』。
米ピアニスト、ハロルド・バッドのピアノを中心に据え、ブライアン・イーノが音処理をしたそのサウンドは非常に美しく、安らぎに満ちています。
米現代音楽家、ジョン・ケージの楽曲をピアニストStephen Druryが演奏した94年の作品。
特に冒頭の「In A Landscape」が眠るのにぴったりです。ピアノの音色が柔らかい風のようにポロポロ響いて、非常に癒されます。
1948年にダンサーのルイーズ・リッポルドのために書いた楽曲とのこと。
初期ジェネシスのギタリスト、アンソニー・フィリップスは70年後半あたりから、アルバム用のスケッチ、デモ曲などを集めた「プライヴェート・パーツ・アンド・ピーセズ」シリーズをリリースしていきます。
87年の今作は、シンセサイザーがゆったりとうねるアンビエントな作風で、ジャケットにあるような波や風、陽の光が目に浮かぶ瞑想的なものとなっています。
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フォーク好きにもオススメ。アンソニ―・フィリップスの1stに通ずる、柔らかくフォーキーなプログレッシヴ・ロックを集めました。
ここからは少し声が入っているものをピックアップいたします。
アイルランドを代表するトラッド・バンド、77年最後のスタジオ録音。
バグパイプやブズーキー、フィドルやフルートが畳み掛けるようなアンサンブルを展開。そこに岩水のように清らかに流れる女性ボーカル。悠久の時を感じます。
動画の楽曲以外はバグパイプなどが結構どんちゃん入っているので、入眠時にかける時はご注意ください。
スペイン北部バスク自治州出身のフォークSSWによる77年作5th。
優しく素朴な歌声は不思議な懐かしさです。夢に入る途中のうつらうつらした時に流れていそうな音楽です。
ケンタッキー生まれで50年代より活動したアパラチアン・フォーク伝承者。
無伴奏やダルシマー弾き語りで歌われる、米アパラチア山脈で脈々と歌い継がれてきた純度の高いフォーク・ミュージック。悠久の時を感じます。
幻の英SSW、35年ぶりの2nd。
時を超越したフェアリーな歌声と、若手音楽家による、ほんのりエレクトロを取り入れたサウンドが幻想世界へと導きます。
米ルイジアナ出身女性SSW、11年作。ほぼ自身の声だけで楽曲を作っています。
重ねられたボーカルが、まるでアンビエントな聖歌のようです。
最後におまけで、ちょっと変わり種を・・・
米ヴァイオリニスト、60年作。
幼少よりバイオリンに親しみ、演奏旅行で訪れた南米に深く傾倒していったそう。
コロンブス以前の南米大陸の楽器を文献等でリサーチして復元し(!)、演奏した60年作。
今は何時でどこにいるのか、分からなくなってしまいます。おかしな夢を見そうですね。
いかがでしたでしょうか。少しでも豊かな睡眠生活に役立ちましたら幸いです。
アンビエント・シリーズ第2弾はイーノと彼が見出したハロルド・バッドとのコラボレーション・アルバム。80年作。オブスキュアから発表したバッドのソロ作のコンセプトを発展させた内容は、アンビエント・ミュージックのテキストとも言える作品。イーノの革新的なアイデアが凝縮された1枚。
アンビエント・シリーズ第2弾はイーノと彼が見出したハロルド・バッドとのコラボレーション・アルバム。80年作。オブスキュアから発表したバッドのソロ作のコンセプトを発展させた内容は、アンビエント・ミュージックのテキストとも言える作品。イーノの革新的なアイデアが凝縮された1枚。
初代ジェネシスのギタリストとして活躍したアンソニー・フィリップスのボックス・セット。98年リリース『ARCHIVE COLLECTION VOL.1』、04年リリース『ARCHIVE COLLECTION VOL.2』と、66年〜82年までのデモ音源やアルバム収録曲の別テイク/ミックスなど貴重音源を収録したボックスセット。
ジェネシスの初代ギタリストとして活躍し、70年代後半以降はソロ・ミュージシャンとして英国的叙情性に満ちた質の高い作品をリリースしてきた彼の、記念すべき77年1stソロ。ジェネシスのメンバーであるマイク・ラザフォード、フィル・コリンズらが参加。フィリップスによる丹念に爪弾かれるアコースティック・ギターの調べを、ゆったりとおおらかに流れるシンセとリリシズムに満ちたフルートの音色が彩るスタイルを軸とした、アコースティカルな手触りのシンフォニック・ロックを聴かせます。アコースティック楽器主体の演奏ですが、中世トラッド色とよりアカデミックなクラシック的要素の両方が違和感なく一体となった、たおやかな牧歌性とともに格調高くも瑞々しい英国然とした音色が印象的。ジェネシス脱退後にクラシック音楽とクラシック・ギターを本格的に学んだというその成果が遺憾なく発揮されています。演奏のみならず組曲「Henry」におけるハイレベルな楽曲構築性なども彼の豊かな才能を証明しており聴き所。3曲あるヴォーカルナンバーは、1曲でフィリップス、2曲でコリンズがヴォーカルを取っており、特にコリンズによるヴォーカルナンバーは、ジェネシスとは趣の異なる繊細で素朴な味わい深さが大変魅力的。清冽な小川の流れ、風にそよぐ木立、一面に広がる田園など、英国丘陵地帯の情景がイマジネーション豊かに立ち上がってくるような名品です。
ボックス仕様(各CDはペーパーケース入り)、2CD(本編CD+ボーナストラック収録CD)+DVD-A(5.1chミックス音源/NTSC方式・リージョンフリー)の3枚組、デジタル・リマスター
デモ音源やシングル・バージョン音源やスタジオ音源などを収録したDISC2を含む2枚組仕様、デジタル・リマスター
盤質:傷あり
状態:良好
ジェネシスの初代ギタリストとして活躍し、70年代後半以降はソロ・ミュージシャンとして英国的叙情性に満ちた質の高い作品をリリースしてきた彼の、通算15作目に当たる90年作。LPの性質上「PART1」と「PART2」に分けられてはいるものの、実質はおよそ50分の大作1曲のみを収録しています。シンセサイザー、サンプラー、エレクトリック・ドラムなど電子楽器を大々的に導入した作風は初期の瑞々しいアコースティカルなサウンドと大きく離れたものかと思いきや、どこまでも繊細で温もりある音像は往年と少しも変わりがなく驚きです。アンソニー・フィリップスというミュージシャンが元来持つ味わいは露ほども失われていません。湧き上がるようなストリングス系の音色から主旋律を紡ぐ柔らかな音色まで主役となっているのはシンセサイザー。ギターはそれを繊細なタッチのプレイで支えます。全体にニューエイジにも通じる滑らかな音像ではあるものの、生オーケストラも交え劇的に盛り上がっていくパートも用意されていて、飽きさせない構成の魅力は流石です。シンセサイザー・ミュージックという言葉では片付けられない哀愁や芳醇さ、豊かな人間味が滲んだ名品です。
デジパック仕様、2CD+DVD-AUDIOの3枚組、CD2には未発表トラック9曲収録、DVD-AUDIOには5.1chサラウンドミックス&ステレオミックスを収録、再生方式記載なし/リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
圧痕あり・側面に若干折れあり
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、ケースにシリアルナンバー貼り付けあり、ケースに欠けあり
93年にアメリカのラジオ番組用に録音されたスタジオ・ライヴを収録。自身のヴォーカル/ギター/ピアノだけで演奏されたソロ・ライヴ音源となっており、シンプルな弾き語りによる演奏が、メロディの美しさや素朴な情感をグッと引き出していて素晴らしいです。名デビュー作『GEESE & THE GHOSTS』、78年作『PRIVATE PARTS & THE PIECES』、84年作『『THE PRIVATE PARTS & THE PIECES IV』からのナンバーを中心とした全11曲。
70年発表のブリティッシュ・フォークを代表する傑作。ヴァシュティのヴォーカルはもう天上の美しさで、その囁くように歌われる透明感いっぱいの歌声にはいつ聴いてもゾクゾクさせられます。童謡のように素朴で美しい楽曲がまた彼女の歌声にこれ以上ないほどマッチしており、透明感を少しも濁すことなく、歌声を素のままに伝えています。森の中にひっそりと佇む湖のような、これほど「静」的なサウンドはこの作品以外に聴いたことがありません。
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