解説元からあったか不明、定価2625。
大工仕事で培ったというクラウス・ディンガーのハンマービート。永遠に続いていくかと錯覚させるそのビートと、ポップで爽やかなメロディやキーボードが、未来的ながらどこか懐かしいレトロ・フューチャーな愛すべきサウンドを生み出しています。
元KRAFTWERKのメンバーによるNEU!の解散後、パンク志向のKlaus Dingerを中心に結成されたLA DUSSELDORFの76年デビュー作。ドラムの機械的なハンマー・ビートを特徴とするNEU!の延長線上と言えるサウンドながら、実験的なノイズは鳴りを潜め、爽やかなメロディと気だるげかつシンプルなヴォーカルを軸にした明るく軽やかな作風に仕上がっています。NEU!でドラムを担当していたKlausはヴォーカル・ギター・キーボードに移り、代わりにKlausの弟TomasとNEU!のメンバーであったHans Lampeの二人がドラミングを担当しているのですが、そのためか反復的なビートにどこか有機的な「ズレ」が生じているのも特徴。純朴なキーボードの音色も相まって、未来的ながらどこか懐かしいレトロ・フューチャーなサウンドが愛すべき魅力を放っています。クラウトロック初心者にもオススメしたい好盤です。
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