CD149(GARDEN OF DELIGHTS) 【2009年発売CD】
廃盤、ボーナス・トラック3曲。
フロイドの名曲「The Great Gig In The Sky」を想わせるハイトーン・スキャットをフィーチャーした、ドイツのマイナー・オルガン・ハード。マニア人気も相当な発掘盤!
60年代後期〜70年代初頭に活動したドイツのオルガン・ロック・バンド。本作は、72年スタジオ&ライヴ音源を中心に編纂した編集盤。ディストーションを効かせたギター、メロディアスかつ重苦しいようなリフが印象的なオルガン、シアトリカルなハイトーン・ヴォーカル。スリリングな転調とキメのパート、そしてブリティッシュな香り漂うドラマティックな展開に痺れます。新たな音源として、08年独Zwellbruckenでの再編公演から 「Hell Track」「Miscarriage Of HumanThinking」「You Are The Lady」を追加収録。
BRAVE NEW WORLD/IMPRESSIONS ON READING ALDOUS HUXLEY
知る人ぞ知るジャーマン・サイケの名盤、ドイツVERTIGOからリリースされた72年作
2,590円(税込2,849円)
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B級ロック万歳!(1 拍手)
Saul Badmanさん レビューをすべて見る
70年代のドイツには奇妙さとか独創性とか、いかにもドイツらしい要素があまり無いアングラグループが結構いますが、このバンドもそんな感じがします。
そんな要素が無いからといって聴く価値がないというわけではなく、むしろそれらを払拭して聴くことができれば気に入ること間違い無しでしょう。
肝心な音楽性はというと、ヘビーなギターとオルガンということでDeep Purpleを彷彿とさせますが、ドラマティックな展開などプログレ的な側面もあります。特に「Hell Track」は約12分という長尺の中でなかなかおもしろい転調があってプログレファンは心を打たれるかもしれません。
安易にDeep Purpleとかプログレとか使ってしまうと変に期待だけ上がってしまうかもしれませんが、少なくともB級ロックファンの心を射止めるプログレ風味のヘビーロックに仕上がった作品だと思います。
余談ですが、2008年にまさかの再結成ということもどこかB級ロックファンの心をキュンとさせるような気がします。彼らと同時代に活躍したBaumstamやNecronomiconなどのジャーマン・ハードも近年になって再結成していますが、やはりマイナーなグループの再結成と聞くと私のような人間はすぐに胸が熱くなってしまいます。YouTubeのほうでActionのドラマーが再結成ライヴの映像を載せているので気になる人は是非チェックしてみてください。