RICK WAKEMAN/SIX WIVES OF HENRY VIII
73年リリース、「キーボードの魔術師」と讃えられるその腕前を遺憾なく発揮した傑作ソロデビュー作。クリス・スクワイア/ビル・ブルフォード/スティーヴ・ハウ/アラン・ホワイトらイエス勢に加え古巣ストローブスのメンバーが参加!
490円(税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ スレあり、スリップケース無し
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は傷多め・1枚は傷あり、盤に汚れあり、ブックレットに若干折れあり
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ヘビーな中にヨーロッパ大衆演劇の影(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
暗黒のエネルギーの塊だったティアー・ガスの面々(ザル・クレミンスン、クリス・グレン、テッド・マッケンナ、ヒュー・マッケンナ)が、アレックス・ハーヴェイという「色」を与えられて百花繚乱、千変万化に乱れ狂います。1. Swampsnake は、タテノリのリズムにクレミンスンの金切声ギターとブルーズ・ハープがからむ狂おしい曲。喉から絞り出すハーヴェイの声に色気があって魅了されます。ヘビーなブラスがリードする2. Gang Bang は、真面目にメンバーがドゥーワップ・コーラスをしていて笑えます。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)の何よりの特長はヘビーロックに大衆演劇の要素を持ち込んでいるところです。クイーンと同じような落とし方をしますし、ひねくれたポップ・センスはボクサーを思い出してしまいます。5. Next は、シャンソン歌手、ジャック・ブレルの曲です。7. The Last Of The Teenage Idolsは3部に分かれています。地面を這うようなハーヴェイのモノローグから一転して性急なロックンロールへ、最後はドゥーワップです。ユーザーに次の展開を読ませません。
走り回るクレミンスンのギターもよいですし、ヒュー・マッケンナのピアノが興奮させます。エンターテインメントの背景にはセンスと技術がしっかりあります。温故知新して改めて素晴らしいバンドだったことを認識しました。