ロシア産、キーボード奏者AVIVAによるプロジェクト・バンドで、07年のデビュー作。テクニカルなピアノ&シンセをフィーチャーし、「静」と「動」の間をダイナミックに移動しながら展開するシンフォ・プログレ。ダーク&アグレッシヴに畳みかけるパートでのダイナミズム、透明感溢れるシンセが浮遊するリリカルなパートでの美しさともに特筆もの。「静」から「動」、「動」から「静」へとスイッチする瞬間での視界が一気に開ける感覚は見事の一言。
KARFAGEN/ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND
ウクライナ出身キーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」と言えちゃう驚異の19年作10th!
2,990円(税込3,289円)
ALUSA FALLAX/INTORNO ALLA MIA CATTIVA EDUCAZIONE
イタリアン・シンフォ、74年作、PFMに通ずるリリシズムとダイナミズムを備えた名作
1,290円(税込1,419円)
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AVIVAのソロ・アルバムと言っても良いのではないだろうか・・・?(2 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
マルチ・プレイヤーAVIVAによるプロジェクトの07年デビュー作。
プロジェクトと書いたけれど、全ての楽器を彼が演奏しており、アレンジも自ら手掛けているので、ゲストを迎えたソロ・アルバムと言った方が適切なのかもしれない。
ピアノ曲でしっとりと始まるのでクラシカルな作品なのかと思っていると、間断なく始まる2曲目ではスピード感のあるロック調の曲に切り替わる。
それでも、途中でピアノのみの静寂が訪れ、1曲の中での静と動の切り替えが見事。
ピアノの旋律は美しく、時折顔を見せるエマーソン風のキーボード・プレイにはニヤリとさせられる。
このアルバムを聴いて誰もが思い浮かべるのは同郷のLITTLE TRAGEDIESではないだろうか。
極めてロシア的な作品だと思っていれば間違いないはず。