オーストラリアを代表するプログレ・グループ、邦題「哀愁の南十字星」という邦題が全てを物語る、雄大でメロディアスなシンフォ傑作、75年1st
610円(税込671円)
「音楽歳時記」 第百回 妙な記念日だよ全員集合! 文・深民淳
季節の移り変わりに合わせて作品をセレクトしてきた、音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。第100回目となる今回が最終回となります。どうぞお楽しみください。
BADFINGERから出発する、英パワー・ポップ・セレクション
英国の様々なパワー・ポップの作品をピックアップしてまいります!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
GLAMCD105(7T'S)
英国出身のグラム・ロック/ハード・ポップ・バンド、SWEETの後期三作品がデジタル・リマスターで復活!ボーナストラック3曲含む、全12曲
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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ずんどこシンセ・ポップ…さびしい(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
まず、スイートのファンのかたに申し上げたいこと。全盛期のスイート節が消えたわけでなく、ギターのトーンにしても、ずんどこドラムにしても、そのまんまです。なぜってブライアン・コノリーが抜けても、残ったメンバーが全員ボーカルできましたから。強迫的なコーラスはやっぱりスイートらしく、ここでしか味わえない代物です。惜しむらくは曲が…。ハードロックを志向していた頃は彼らに迷いがありませんでした。「オフ・ザ・レコード」以降チャートが低迷し、スローな「ラブズ・ライカ・オキシジェン」がたまたま売れたものだから、バラードやっていいのか、シンセ・オペラやっていのか判らなくなってしまったのです。
折しも英国シーンは、パンクとスカ・ビート一色の時期です。スイートは、この時期から米国をマーケットに考え、拠点も米国に移すようになります。でも米国で完全に無視された、という悲しい盤でございます。リード・ボーカルはスティーブ・プリースト中心で、曲を書くのはアンディ・スコット中心だったはずです。アンディ・スコットは悩んだことでしょう。ハード志向は彼のものでしたから。
わたしはパンクの源流を、ドクター・フィールグッドとブレンズレー・シュバルツである、と突き止めました。人気なくてパプでしかやれなかったバンドたちが、巨象ヒットメイカーだったスイートを追い詰めるさまが見えるようです。2024.03.08