RSLN134(ROCK SYMPHONY)
10秒ごとに「静」と「動」が変わるんではないかというほどダイナミックに展開!マイナーながら、イエスやジェネシスやキャメルの叙情美や技巧を詰め込んだ仏プログレ傑作ですよ!
フランスのシンフォ・グループ、ツイン・キーボード編成の5人組。自主制作による78年作。静と動の対比鮮やかな展開、シアトリカルなヴォーカルをフィーチャーしたサウンドは、いかにもフレンチ・シンフォ。インスト・パートでは、柔らかく広がる優美なキーボードをバックに、シンセやギターがメロディアスなフレーズを丁寧に紡ぎます。CAMELファンは必殺でしょう。変拍子を織り交ぜて次から次へと性急に畳みかける展開は、若干バタバタとはしていますが、そこがまた愛すべきで、ヴィンテージ・シンフォ・ファンの心を鷲づかみにするはずです。ヴァイオリン奏法やSTEVE HOWばりの早弾きなど詩情豊かなフレーズを次々と放つギターも絶品。1曲目を飾る11分に及ぶ大曲「TRISTAN & YSEULT」から白眉で、10秒ごとに「静」と「動」が変わるんではないかというほどダイナミックに展開。超絶ドラマティック!アルバム全体を通して、陰のあるくぐもった雰囲気がたまらなく、秘宝の香りがプンプン漂っています。ずばり傑作です。
ALUSA FALLAX/INTORNO ALLA MIA CATTIVA EDUCAZIONE
イタリアン・シンフォ、74年作、PFMに通ずるリリシズムとダイナミズムを備えた名作
1,290円(税込1,419円)
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秘蔵盤の真髄を見た(6 拍手)
ガーデンさん レビューをすべて見る
昔、雑誌マーキーのコレクターズ・コーナーで紹介されていたアルバム。確かEさんが書いていたと記憶しています。自主制作盤には、はずれも多いですが、この作品は、古き良きシンフォニックの香りそのものです。ボーナストラックのジェネシスの曲は、思わず涙。得した気分。