ソフト・ロック・グループのSagittariusを率いた、Gary Usherがプロデュースしていることでも注目された、ソフト・ロックの隠れた名盤、THE SHIPの71年発表作。“コンテンポラリーなフォーク・ミュージックの大旅行”と銘打たれた今作は、全編がメドレー形式で編み込まれ、フルートの響きから幕開けするオープニングから流麗なコーラス・ワークが続いて行きます。繊細な12弦アコースティック・ギターやハープの音色が、まるでジャケットのイメージそのままに、ヨット一艘で音楽の大海原に漕ぎ出すかのような楽しさを秘めた作品です。後の作品では、メンバーが変わり作風が大きく変わる為、この作品が醸し出す独特な爽快感は、この作品特有のものと言えるでしょう。とても素敵な一枚です。
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