盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
後年ホワイトスネイクで知られるギタリストMicky Moodyのコクたっぷりのアーシーなギターが堪らない73年作1st。アメリカのバンドかと思うほど堂に入ったファンキーかつグルーヴィなナンバーが最高ですが、合間に聴かせる英国叙情を帯びたフォーキーな曲もまたいい!
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英国ハードを知り尽くしていたバンド(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ボーカルでリーダーのボブ・ハリスンはこの頃、オールマン・ブラザーズやリトル・フィートが大好きだったそうで、当然の帰着と言えそうなラスト作、75年です。彼らはヒット・チャートに上ることこそありませんでしたが、ミュージシャンやライターを喜ばせる「通」な楽集を3作残しました。ひとつの聴きものが複雑で強靭なリズムです。ピート・ソリーが抜けたあと、キーボード奏者が二人加入。ひとりはほとんどクラビネット担当で、R&B系の腰の強いビートをつくっています。「ディープ・ウォーター」ではメル・コリンズが前作に続きワンポイント起用され、流麗なサックス・ソロを聴かせます。
もうひとつの聴きものがミッキー・ムーディの焦げ臭いスライド・ギターです。ライ・クーダーに憧れていたようでかなり本家に迫っています。「ロック・アンド・キー」は前作曲の再演で、さらに刺々しいギターになっています。ボブ・ハリスンはこの楽集制作後米国で暮らすことになり、プライベートな理由で音楽家生活から足を洗うことになります。ミッキー・ムーディは御承知のとおりデイビッド・カバーデイルの手伝いへ。ロックを知り尽くす強者たちが奇蹟的なバランスでつくりあげた名録音と言えるでしょう。2024.07.30