03年結成のスウェーデン産シンフォニック・ロック・バンドによる04年作。流麗なストリングス・シンセが鳴り響く中をヘヴィーな音色で駆け巡るギターと、朗々とした中にも北欧的なヒンヤリとした情緒を秘めたヴォーカルが印象的なシンフォニック・ロック。北欧的寂謬感を感じずにはいられない厳粛さを持つクラシカルなパートから、ジャジーなピアノをフィーチャーしたメランコリックなパート、果ては抜けるように明るげなファンタジーが薫るパストラルなパートまで、演奏の表情はなかなかに多彩。全体を通してさほど派手に展開するわけではありませんが、ひとつひとつの情景を丁寧に描写するように紡がれるアンサンブルが好印象の一枚です。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。