ジャーマン・プログレ、CRESSIDAなどの英国オルガン・ロックやCARAVAN/SOFT MACHINEなどカンタベリー系に通じるサウンド、71年作唯一作
2,590円(税込2,849円)
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グランド・ファンク最終章(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ドン・ブリューワーの陽性な魅力が引っ張っているユニットです。シュープリームスのカバーがオープニングでして、他のほとんどの曲はブリューワーが中心となって書いています。「フォー・ユア・ラブ」は、ヤードバーズのカバーです。ヘビーロックとソウルが混ざったような感じで、「アメリカン・バンド」の路線。彼のソウル好きが微笑ましいです。このアルバムを聴いてしまうと、70年代後半のグランド・ファンク内部で、マーク・ファーナーとブリューワーとは深刻に対立していたのだろうな、と想像できます。ヘビーロックとしてよく出来ているのですが、この作品が79年に出ていることが悲しいです。当時では解散したメンバーが苦し紛れにソウル・テイストに走ったと受け取られたでしょう。
クレイグ・フロストは、このユニットがブロークアップしたあと、ボブ・シーガーのバンドのメンバーになっていますし、メル・シャチャーは芸能界をリタイアしたようです。
ギタリストが固定されていません。トッド・ラングレンとフランク・ザッパはひと聞きして判るリードを弾いています。「トゥ・スーン・トゥ・テル」(ちょっとイーグルズっぽい)のトッドのギター、「ベター・ユー・ザン・ミー」(ヘビーなシャッフル曲でよいです)のザッパのギターを聴くためだけに所持してもいいです。2023.05.09