SAMR(CD)117(SAMURAI)
ブリティッシュ・ロック界最高のライヴパフォーマーと称されるアレックス・ハーヴェイ率いるグループ、75年発表の傑作ライヴ・アルバム!名手ザル・クレミンソンの技ありなギタープレイを筆頭に、元TEAR GASの面々による隙のない演奏も見事!
エイモス・ギャレット、ベン・キース、ジム・コールグローブ、ジェフ・ガッチョンなどウッドストック周辺の名手たちが集結したグループ、72年リリースの名作!
600円(税込660円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ スレあり、スリップケース無し
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は傷多め・1枚は傷あり、盤に汚れあり、ブックレットに若干折れあり
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客を笑わせることが一等好きな人たち(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
グラムには音楽上の特徴がないと言われます。言い換えるとどんな音でもグラムになりえる。音を売るのでなく、「スター」を売るのがグラムのスタイルだったとわたしは考えています。マッドやショワデュワディみたいな、あまりカッコいいと思えないフロントを据えたバンドもいる中で、アレックス・ハーベイはさらにアンダーを行っています。歌手でなく芸人、もしくは喜劇者。ハーベイは、ジャズやフォークの演奏家としてのキャリアを持っているそうですが、このバンド結成にあたって自分のキャリアは全部投げ捨ててしまったのでした。
ハーベイが見つけたのが同郷グラスゴーの暗黒ハードロックである「ティア・ガス」です。道化師の扮装でギターを弾くザル・クレミンスンほかメンバーとハーベイは強く惹きつけ合い、いわば悪ノリの化学反応が起こって、どんどんハーベイ・バンドはすごいことになっていきました。「バンボー」とか「フレイムド」とか「トマホーク・キッド」とか、エネルギー全開でふざけるロックという前代未聞のスタイルであります。ザッパみたいなアカデミズムもありません。
彼らはライブでこそ本領を発揮すると言われます。ザルのギターにしろ、マッケンナのドラムズにしろ、悪ノリ。クレイジー・キャッツとドリフターズのバンド合戦を思い出す始末です。同時代で体験したかった…。2021.09.22