BACHMAN TURNER OVERDRIVE

仕事にご用心…って、何を用心すれば（1 拍手）

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BTOの編集盤は雨後の筍のようにございまして、40周年デラックス・エディションのこちらもけして決定盤というわけではありません。ベストとレアもの集の二兎を追うもの一兎も得ず、の喩えのとおりです。レア集としては、ブレイブ・ベルトから1曲、アルバム・シングル未収録が1曲、あとはヘッド・オンと84年再結成時のボツ曲です。カケレコさんのエディションは2枚組ですから、2枚目は「ライブ・イン・ジャパン」です。わたしは映画で使われた「ウーリー・ブーリー」が欲しかったので所持しています。

さてここからがアーティスト紹介。カナダで木こりをやっていた人たちが山から降りてきて、好きなロックンロールを演奏しています。…嘘です。本当は、アルバム、シングルとも全米一位をとったこともある70年代を代表するハード野郎たちです。雨後の筍と申しましたとおり、21世紀も20年過ぎたのに、いまだに編集盤が毎年リリースされています。ゲス・フーという有名なバンドにいたランディ・バックマンが兄弟と結成したバンドが母体になっていて、フレッド・ターナーという豪快な声とベース技法をもつ人が入って、音がソリッドになりました。カナダの国民的誇りかもしれません。ニール・ヤングとも親交あったようです。

彼らの場合、コンプリートなんかを目指す必要がなく、ヒット曲を聴いていればよろしい。もともとハイウェイを飛ばすトラッカー相手の音楽です。しかしステイタス・クオーやZZトップみたく中毒性があるのでご用心。