MATCHING MOLE/LITTLE RED RECORD
ソフツを脱退したロバート・ワイアットが結成したグループ、72年2nd、イーノがゲスト参加、プロデュースはロバート・フリップ
1,190円(税込1,309円)
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長距離運送おつかれさまです(5 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ランディ・バックマンとC.フレッド・ターナーによる再結成プロジェクトで、先立つスタジオ録音に続くライブです。2010年、かつてBTOで全米・全加制覇を成し遂げた曲たちが遜色なくよみがえります。バックマンのギターとターナーのボーカルが大好きだったわたしは、この年かなり盛り上がりました。しかも2枚組で、BTOのヒット曲はほぼ全部網羅しています。うれしいではないですか。バックは、カナダ人セッション・マンで固められています。
彼らの70年代の栄光は、全米・全加のトラック・ドライバーに支えられました。ステッペンウルフがバイカーたちに、ビーチボーイズがサーファーたちにアピールする曲をつくったのと同様、長距離を移動するスピード感と安心感を与えるのが彼らのマーケティングで、ドライバー業界紙でプロモーションされたと聞いています。レコードより8トラで売れたそうです。何度聴いても擦り切れない頑丈さと単純さがBTOの曲の信条です。まさにノット・フラジャイル。わが国ではステイタス・クオーみたいに冷笑される存在だった気がします。国の背景が違うのだから致し方ありません。鳥羽一郎や八代亜紀とは違います。
こんなソウル・ミュージックを持っているカナダ人を、わたしは羨ましく思います。2023.01.22