コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー

21世紀にコアなサイケが蘇る（0 拍手）

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これは傑作。ホワイト・ストライプスを良いと思っていた自分が、別プロジェクトがあるのを知らず、あとで知って足摺りしたくなりました。1曲目のいかがわしさと緊張感をぜひ聴いてみてください。かんかんに張ったスネアに爆音ギター、ジャック・ホワイトとブレンダン・ベンスンのサイケなダブル・リード・ボーカル。見事に60年代サイケの最良のところを21世紀に蘇らせています。しかも緊張感が最後まで落ちません。ツェッペリンとビートルズの橋渡しみたいなものかと感じていましたが、やはりどう聴いても彼ら独自の世界です。

ジャック・ホワイトはテクノロジーを60年代で停止させていることで知られています。つまりPCやシンセサイザーどころか、ディレイさえも使わないということです。彼らの音の安心感はここから来ているわけです。でも、これは言うほど簡単なものではないでしょう。聴いていて、血が流れているし、汗が飛び散ってくる錯覚がしてくるんです。3.You Don't Understand Meのコーラスの綺麗さには毎度鳥肌を立てています。

4.Old Enough もすごい曲。ディープ・パープルのような硬いハモンドに、フィドルがからむ、カントリー・タッチです。どの曲も決め所がバシッと決まっているのですわ。60年代好きな人は聴いて損がないと思います。おすすめでございます。