ドイツのグループ、08年作2nd。「動」と「静」の対比が鮮やかで、「動」のパートでのギターとキーボードが狂気のごとくアグレッシヴに疾走するダイナミズム、対照的に柔和な「静」のパートでのジャーマンらしい幻想性と叙情美が印象的。圧倒的な振幅。ジャーマン・シンフォの好盤。
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ドイツのドラマチックなシンフォニックロック良作(3 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
ドイツのシンフォニックロックプロジェクトの08年作。
もともとはマルチキーボーディストHanspeter Hessを中心にSpock\\\\\\''s Beard
トリビュートバンドとしてその歩みをスタートさせ、オリジナルプロジェク
トへと発展しました。
スペイン領カナリヤ諸島にあるランザローテ島への旅にインスパイアされた
コンセプトアルバムで、音楽的にはSpock\\\\\\''s Beard系のパワフルなアメリカン
プログレハードのサウンドを基調に、ドイツ産らしい広がりのある音像が素
晴らしいハードシンフォニックロック。キーボーディストが指揮を取るプロ
ジェクトと言うことで各種ヴィンテージなキーボードサウンドにも恵まれて
いるところが特徴的。
ところどころでプログレメタル的なサウンドも登場しますが、やはりハモン
ドオルガンなどレトロなキーボードサウンドが際立っており、スウェーデン
のPar Lindh Projectのようなキーボードロック系バンドとしてのダイナミズ
ムを感じさせます。また一方で、メロウなパートの叙情はドイツ産ならでは
の深みを持ち、気だるく泣くギターをフューチャーしたセンチメンタルな楽
曲もやはり素晴らしいもの。
上記Spock\\\\\\''s Beardトリビュートバンドのメンバーを含む10人近いゲスト陣の
サポートを受け製作された、ハードシンフォニックロックの好盤です。"