FAMCD005(FINN ARILD MUSIC) 【2017年発売CD】
初期ジェネシスタイプのシンフォならそれこそ星の数ですが、ガブリエル&コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドって他にないんじゃないかなぁ。これは問答無用でオススメのノルウェー新鋭!
ノルウェー出身、00年代半ば頃よりソロ名義で活動するギター/キーボード/ベースをこなすマルチプレイヤーFinn Arildを中心とする新鋭シンフォ・バンド、17年デビュー作。話し声のSEがざわめくイントロダクションを経た2曲目、人懐っこい芳醇なトーンのギターが優美にフレーズを紡ぎ、それを受けてトニー・バンクス風のシンセが伸びやかに疾走、ドラムはフィル・コリンズっぽいタム回しで躍動感いっぱいにリズムを刻みます。と来ればお約束と言えるピーター・ガブリエルに酷似したヴォーカルも勿論登場。ジェネシスを正統に受け継いだ愛すべきシンフォニック・ロックが幕を開け、ジェネシス・ファンならここで早くもガッツポーズ!英国叙情に代わり北欧らしい哀愁あるメロディアスなタッチを織り交ぜドラマチックに展開していきます。一転して3曲目は、『DUKE』〜『ABACAB』あたりに収録されていそうなリズムを押し出したポップ・チューンで、こちらも80年代ジェネシス・ファンなら思わずニヤリ。初期〜80年代初頭あたりまでのジェネシスを万遍なく取り入れた印象ですが、各曲とも完成度が高く聴き応え抜群で驚かされます。初期ジェネシス・タイプのシンフォ作品なら星の数ですが、ガブリエル・コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドはほぼないのではないでしょうか。『WIND & WUTHERING』を思わせるラストもたまらないし、これは文句の付け所のない傑作!
SUNCHILD/MESSAGES FROM AFAR: THE DIVISION AND ILLUSION OF TIME
KARFAGENのKey奏者&コンポーザーAntony Kaluginによる別働プロジェクトによる18年作、これぞ「メロディアス・プログレ」と呼びたいとめどなく美旋律溢れ出す逸品!
2,300円(税込2,530円)
TIGER MOTH TALES/DEPTHS OF WINTER
現CAMELの英マルチ・ミュージシャン&コンポーザーPeter Jonesによるプロジェクト、待望の17年作3rd!80sキャメルをモダンかつゴージャスに再現したかのようなイマジネーション溢れまくりの傑作シンフォ、すごい才能です...!
2,590円(税込2,849円)
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。