英国のSSW、IAN A.ANDERSONが70-73年に“Village Thing”レーベルに残したサイケ/アシッド・フォーク期の楽曲をコンパイルした編集盤。ブルース/カントリー系出身の彼ですが、69年突如としてフォークに転向。そんな経歴を持つ彼が紡ぎ出す楽曲群は、元来のギタリストとしての力量を遺憾なく発揮した内容。繊細なアルペジオが紡ぎ出すフォークソングを軸に、時折顔を覗かせる激渋なブルージー・フレーズ、からっとしたカントリー調の楽曲など、ブルース/カントリー・ギタリストという過去の音楽性/音楽観を否定することなく体得したうえで、より個の可能性を追求したといえる作品とも言えるでしょう。これは本当に末永く愛せる好盤。
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