イギリスのメロディアス・ハード・バンドによる84年作2nd。1stの時点ではNWOBHMの一バンドとして認知されていた彼らですが、本作では80年代的な軽めのシンセサイザー・サウンドを全面に押し出したシンセ・ポップ+メロディアス・ハードと言えるサウンドへと変化を遂げています。前半にはハード・ロックなギターをフィーチャーしたシンセ・ポップと言ってしまってもいいナンバーがいくつか収録されていますが、中〜後半には元来のNWOBHMとしての本領を垣間見せるダークで重量感あるギター・サウンドも登場。重厚なギターとポップな音質のシンセの取り合わせがありそうでない個性となっています。ブリティッシュな陰影あるバラードもドラマチックに聴かせているし、いい曲多いです。当時はこの変化が酷評を受けたそうですが、NWOBHMという意識を取っ払って聴けば、よくできたメロディアス・ハード/ハード・ポップ作と言えるでしょう。
MAMA LION FEAT NEIL MERRYWEATHER/GIMME SOME LOVIN
エキセントリックなシャウトが魅力の女性ヴォーカルLynn Carey擁する米ハード・グループ、72年と73年の未発表音減集
2,490円(税込2,739円)
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NWOBHMって略にピクッてくる方には当然ストライク(5 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
NWOBHM ってなんだ?と思う方もいるでしょう。たしかに死語だもんなぁ…。ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィ・メタル…長い…。略語にして通ったのは日本だけかしら?
とにかく80年代初め、当方も聴くものが無くてポンプに頼った時期に少しだけかじった記憶があります。アイアン・メイデンは当然、プレイング・マンティス、ガスキン、サクソン…以前から活躍してた衆も含めて百花繚乱の時期でした。自分はデイヴ・ヒルのDemonが大好き。
彼らの共通した魅力は、兎に角単純明快&泣きメロ・ハイトーンVo、さらに分厚い鍵盤が入ってりゃ言うことなし。英国HRの王道よりもノリがよかったんですね。
プログレ界のエイジア、メタル界のプレイング・マンティスが好きならば、この盤気に入ると思います。こういうロックもハマると結構くせになります。