PK2017(-)
デジパック仕様。
フロイドとキャメルが合わさったような浮遊感とまろやかな優美さが同居する音楽性をベースに、ひらひらと舞うような優雅なクラリネットが活躍するアンサンブルはイタリア新鋭の中で一際異彩を放ちます。まったくもって一筋縄ではいかないナイスバンド!
イタリアの新鋭シンフォ・バンド、17年デビュー作。冒頭ピンク・フロイドとキャメルが合わさったような浮遊感とまろやかな優美さが同居するサウンドに、それほどイタリア色を感じずにいると、一転タイトでエネルギッシュなアンサンブルが切れ込んできて、徐々にイタリアらしさが出てきます。ヴィンテージトーンのオルガン、切れ味鋭いヴァイオリン、ひらひら舞うクラリネットらが渦を巻くようにフレーズを重ね合い音の密度が増していくと、満を持しての唾吹きフルートと激しいイタリア語ヴォーカルが飛び込んできて、ああイタリアのバンドだと納得。リリカルな表情に戻ったフルートと湧き上がるメロトロンをバックにエモーショナルに歌うヴォーカル。この1曲目-2曲目がとにかく見事で引き込まれます。その後も特に印象的なのがクラリネットで、ヘヴィに突き進むサウンドの中でも舞い踊るような優雅さが活きていて、その対比がバンドの持ち味として非常に効いています。随所で見せるスペイシーな浮遊感ある音像も特徴的。ヴォーカルはやや線が細めですが、その淡い歌声がいい意味でイタリア的な濃厚さを和らげていて、聴きやすさをもたらしているようにも思えます。これは一筋縄ではいかない面白いバンド!
BILL BRUFORD'S EARTHWORKS/ALL HEAVEN BROKE LOOSE
イエスとクリムゾンを渡り歩いたプログレ界の人気ドラマ―、アースワークス名義の91年3rd
2,090円(税込2,299円)
現代ポーランドを代表するシンフォ・グループ、11年発表の2枚組コンセプト・アルバム傑作
「ピンク・フロイドのメランコリーと音響感覚 meets ジェネシスの幻想美」といった感じのスウェーデンの新鋭、2014年デビュー作
2人のギタリストを擁するフロイド憧憬のポーランド新鋭18年作2nd、前作を気に入ったなら間違いない深遠かつドラマチックな世界観が素晴らしい力作
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