65年に結成され、Jean-Jaques Kravetzのオルガン中心にしたブラック・ミュージックの色濃いハード・ロックを放つ個性的なグループの71年2nd。前作からギタリストが新加入したことに合わせる様に、その音楽性も重々しくドライブ感のあるサウンドで迫るハード・ロックサウンドへと変化しました。とは言っても前作同様に、突然方向転換を図る個性的なJean-Jaques Kravetzのオルガンワークは健在であり、プログレッシブ・ロックの王道と言えるクラシカルなアプローチやジャジーなサウンドまで、楽曲によってはメロトロンなども使用しながら幅広く聴かせ、ギターとのバトルも刺激的な名盤となっています。
JULIAN JAY SAVARIN/WAITERS ON THE DANCE
JULIANS TREATMENTとしての活動で知られるドミニカ共和国出身のキーボード奏者、71年作、英女性シンガーJo Meek参加
1,190円(税込1,309円)
HATFIELD & THE NORTH/ROTTERS' CLUB
Richard Sinclair/Dave Stewart/Phil Miller/Pip Pyleという鉄壁の布陣で録音された75年2nd、カンタベリー・ロックの最高峰に位置づけられる大傑作!
890円(税込979円)
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1. Good Winds |
2. How The Gipsy Was Born |
3. Take Care Of Illusion |
4. Duty |
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ヘビーロック・ユーザーにとって幸福(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
オルガン・ハードのファンにはたまらない盤です。およそ10分の曲が4曲という構成に、敬遠したくなるかた、いらっしゃると思いますが、長さが気にならないほど圧縮された空気感を感じますので、実際はあっという間です。ボーカルのインガ・ラムプはドイツのジャニス・ジョプリンと呼ばれたこともあるとか。男性顔負けの声量、こぶしに圧倒されます。オルガンがメインとなっているわりにプログレッシブ、という感覚はありません。彼らがゴスペル、R&Bの影響を隠していないからです。
コアなメンバーはラムプのほかに、キーボードのジャン・ジャック・クラベット。ケン・ヘンズレーとタメを張るような存在感です。クラシックというより彼の趣味はジャズ、R&Bにあるようです。あとドラムズのカーステン・ボーン、ベースのカール・ハインツ・ショットが70年の創業メンバーです。このセカンド・アルバムではギターレスだった弱みを解消するため、ギターのライナー・バウマンをリクルート。4. Duty では獅子舞のように乱れる4人の白熱の演奏が聴けます。
荒れ果てた荒野をさまようかの2. How The Gipsy Was Bornは名曲です。本来ならクラウトロックという狭い領域で語るグループではないんだろうと思います。この盤にたどりついたヘビーロック・ユーザーは、幸運だと申し上げます。