BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)/BANCO DEL MUTUO SOCCORSO
PFMと共にイタリアン・ロックを象徴するグループ、記念すべき72年1st
750円(税込825円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. レッド |
2. 原子心母 |
3. 平和~堕落天使 |
4. ザ・シネマ・ショウ~アイル・オブ・プレンティ |
5. トリロジー |
6. 危機 |
7. ザ・ランド・オブ・ライジング・サン |
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プログレ曲を弦楽四重奏で演奏したら・・・(3 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、NHK交響楽団という名立たるオーケストラに所属する(していた)実力者が揃い、弦楽四重奏でプログレ曲をカバーした2ndアルバム。
コンサート・マスタ・レベルのメンバーが集まっているので、その演奏力はお墨付きで、企画物的な内容ではない本気度とプログレ愛がストレートに伝わってくる作品です。
個人的には編曲を行っている荒井英治さんは東フィル所属の時から聴いていて、時にヴァイオリンの弦を切ってしまう程の激しい演奏スタイルも知っているのでモルゴーア・クァルテットの活動を知った時には妙に納得感がありました。
取り上げられている曲は、クリムゾン、ジェネシス、イエス、EL&P、フロイド・・・プログレ・ファンならば誰でも聴いたことがある5大バンドからの選曲でハードルは上がるばかり・・・。
しかし、その不安は1曲目の「レッド」で一瞬にして払拭されます。
新たなアレンジで生まれ変わった曲はどれも素晴らしいのですが、何と言ってもメイン・ディッシュは6曲目の「危機」ではないでしょうか。
「危機」を弦楽四重奏でやろうと考えること自体が普通の感覚ではないと思いますが、イエス・ファン納得の仕上がりになっています(聴いてもらえばわかります)。
終盤のウェイクマンの壮大なキーボードを弦楽器だけで表現しているのは
スゴイ!
ロンドン・フィルと共演した「シンフォニック・イエス」よりも原曲に忠実で、クラシカルかつ緊迫感があって、こちらの完成度の方が断然に上です。
他の曲についても語りたいけれど、切りがないので止めておきます。
でも、クラシック・ファン、プログレ・ファンに関わらず、確実に原曲を聴きたく(聴き直したく)なると思います。