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よりメロディアスに洗練された2nd(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
元ANGELのKeyを中心に、元大リーガー選手のVo、のちにBOSTONに参加するBassを擁するバンドの2nd。輸入盤LPは割と入手可能だったが、CDはプレス枚数が多くないのかその存在すら怪しかった(国内盤はCDがワーナーから出ていた)。
前作1stはシングルヒットもあって日本でのプロモーションライブは盛況であったと聞く。彼も「箪笥Moog使い」でステージセットはまさにエマーソン風であった(当時の雑誌記事参照)。
さて、本作は今一つ評判が聞こえてこなかった。はっきり言って出来は前作以上、レーベルメイト(MCA)のNight Rangerと肩を並べるほどだ。M1はインパクトのあるメロディが効いているHRナンバーだし、M2は80sハードロックの名バラードと言ってい良い。シングルヒット…とは言い難いがM3はシングルカット(Willy DeVilleのカバー)されている。ちなみにランキングはビルボードホット100で最高位52位に終わる。
プログレファンにアピールするものはない笑。しかし、音のバランスがいいアルバムだと思うし、ほどほどにハードなフックが効いている80sらしいメロディックなハードロック。当時流行していたLAメタル風なところもあるし、十分にメジャー路線かつライブでは盛り上がれそうな「アリーナロック」であると思う。
当時の国内盤CDには「ポップログレッシブ」という言葉が書いてあった。ポップなプログレッシブロックという意味ではなく、市民権(ポピュラーな、という意味での「ポップ」)を得たプログレッシブロックということらしい。本人たちもレコード会社もプロモーションするのにどうしたらいいのか日本のインタビュアーに聞いたようなことが書いてあったが…もっと売れてよかったアルバムだ。