アルバムを残せずに終わった70年代の米国産グループ。73年〜79年の発掘音源をまとめた編集盤。キーボードとギターを中心に、時にファンタスティックに、時に変拍子を織り交ぜながら時にアグレッシヴに展開するプログレ。GENESISやGENTLE GIANTからの影響を強く感じます。10分以上の大曲が多く、緩急自在の構成も聴き所。VoはちょっとDave Cousinsを想わせます。暖かみ溢れるリリカルなメロディも素晴らしいです。
ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラと、ディス・ヒートを結成するドラマー、チャールズ・ヘイワードを中心とするグループ、75年リリースのカンタベリー・ロック名盤!
830円(税込913円)
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アルバム出しちゃえば良かったのに・・・。(3 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
02年作(70年代デモ音源のアーカイブ)
70年代に活動しながらも正規にリリースまでこぎつけなかったバ
ンドのアーカイブ盤。いわゆるデモ音源のようなものではありま
すが、その内容はなかなかのものであり、音質は正規レコーディ
ング作品には及ばず、また録音時期もまちまちなのでまとまりに
欠けますが、あまりストレスは感じません。
まさに幻の作品と言えそうです。
オルガンや各種シンセサイザーがクラシカルに駆け巡るキーボード
ロックをベースにしており、アルバムを通して一貫しています。
楽曲はテクニックに裏打ちされた硬質なもので、Yes的な構築美と
アメリカらしい明瞭な雰囲気を併せ持っています。
ボーカル入りの曲では多少ガブリエルっぽい声質のボーカルが歌う
メロディーが本当に素晴らしく、つくづくもったいないばんどだな
と思いますね。
収録曲の半分が10分を超える楽曲ですが、かなりしっかりと構築さ
れているので飽きることなく楽しめます。