デンマーク出身のサイケ・ハード/ブルース・サイケ・トリオの71年唯一作。地元デンマークのスタジオでわずか2日間でレコーディングされたという本作は、クリーム、ジミヘンらからの影響を隠せないサイケ・ハード/ブルース・サウンドなるほどG、Bはブルース畑出身だそう、面白いのはDrsがVoを兼ねるというなかなか珍しい編成。そのせいもあってか、音楽性のわりにはどこか吹っ切れきれない淡白さのようなものを含んだ違和感が。これぞ、そこらの欧米サイケでは味わえない魅力でしょう。愛くるしいまでに拙いギター、粘っこく情けないヴォーカル、スカスカのハット&シンバルがやけに耳につくドラムある意味、非常にバランスのとれたトリオ。がしかし、演奏力はさておいて、彼らの特筆すべき点は非凡なソングライティング能力。全曲オリジナルで意外にも佳曲揃い、なかでも最終曲「Warning」はサイケ・ファンならずとも一聴の価値大アリのクールなブルース・ナンバーこれで演者が異なれば...などと余計な想像はしないことにします。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。