ブラジル出身、ギタリスト3人によるフォーク・トリオ。72年作。繊細な裏声が魅力的なヴォーカルを中心とした男性3声ハーモニーは言葉を失う美しさ。ハートフルな雰囲気は無く、全体に流れるアカデミックで格調高い空気が印象的。プログレッシヴな香り漂う南米フォークの逸品。
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曲の柔らかさは南米特有のもの(0 拍手)
EFBkg5RF7さん レビューをすべて見る
基本的にはフォークで、曲によっては強弱を上手くつけ、作品を退屈させない仕上がりにさせております。特筆すべきことにギターを丁寧に弾いている印象があり、それでいてあっさりと終わってしまう儚さが備わっています。そのこともあって、どの曲も一曲一曲の密度が高く、親しみ深い仕上がりとなっている気がします。
また、押し付けたりせず、同時に控えめすぎもしないコーラスワークも見事で、アカペラから曲のクライマックスへの引き込み方は相当の技量を要していると思われます。