盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干ケースツメ跡・若干スレ・軽微な圧痕あり
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
テクノにはもう飽き飽きだ(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わが国でウルトラヴォックスの人気に火がついたのは「ヴィエナ」で、ミッジ・ユーロの時期ということになります。ジョン・フォックスはその前に脱退していて、このリーダー作は2作目です。ただ彼の時代の「システムズ・オブ・ロマンス」が、ウルトラヴォックス最高作と、これはファンなら言うと思います。このアルバムには「システムズ・オブ・ロマンス」という曲があって、それがまたファンを泣かせたのです。今聴いても感動しますね。
ただ前作「メタマティック」、この次「ゴールデン・セクション」も良いか、と聞かれましたら、う〜んと…。フォックスの業界リベンジの色がもっとも濃いのが「ガーデン」なのです。で、電子楽器でオーガニックな世界観を表現するという、とんでもない挑戦をしているのが、この作の成功理由だと思います。テクノというイメージからは遠いです。ただし、フォックスは、率直に申し上げて音程、リズムともに未完成な歌い手です。面白いのは彼の世界観とシンセサイザーの使い方になります。リズムだけを聴いたらディスコなんですけど、そう感じさせない不思議なレコードです。
最後の「ザ・ガーデン」が素晴らしいです。♪ウィ・フェード・アウェイ〜が心をつかみます。カバーアートの庭園写真が、タルコフスキー映画の「ストーカー」みたいです。一歩道を踏み外すと異世界に行ってしまうようで…。2023.11.05