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SERU GIRAN
南米歌モノ大名盤の1st、フュージョン寄りのカッコいい2ndと来ましたが、この3rdでは実に落ち着いた、素朴で素敵なシンフォサウンドを聴かせてくれます。
楽曲も演奏も、もはや職人技と形容して差し支えない見事な出来栄えです。特にシンフォとは言っても過度な泣きに走らないあたりが、なんか信頼できると言いますか、それでも曲を追うごとにじんわりと涙腺に効いてくる感じがまた巧いなーと思います。
また、これまでガルシアの曲に注目しがちな自分でしたが、ギタリストのダビド・レボン氏も非常に優れたコンポーザーであることがこの作品ではよくわかります。本作、楽曲面においてはガルシアよりも貢献度が高いのではと思わせるほどの活躍ぶりです。最後まで優しさと素朴な郷愁に溢れた好盤。個人的には休日にずっと聴いていたいタイプの音楽、と言う表現がピッタリくるかと思います。