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2ndを先に聴いて、そのプログレハードとしての出来のよさに驚嘆したのですが、この1stはより優しい音使いで民族色が強く残ったシンフォニックロックです。言うなれば洗練されたOMEGAというところですかね。しかしそこはかとなくブリティッシュの薫りがする点にこのグループの巧みさを感じました。次作もそうですが、英米を筆頭にメジャーシーンの音を自分達の民族的な音楽性に持ちこむそのやり方が、ヨーロッパ全土を見渡してもトップレベルにうまいのです。メロディーそのものは味わい深いハンガリー独自ものでありつつも、それを包む音色の扱いが格段に耳馴染みがよく聴きやすいものとなっているのはその点にあるわけですね。そこがOMEGAとは決定的に異なる点でしょう(すみません別にOMEGAに恨みはありません)。やはり非常に頭のいいグループです。結局2ndのレビューとほとんど同じですが、これから東欧プログレを聴こうと思うのであれば、入口としてちょうどいいグループだと思います。おすすめ品。
関係はありませんが、ハンガリーは日本と同じく名前が姓→名の順なのだそうです。例えばリストなどは、母国では Liszt Ferenc となるわけです。東欧リスナーにとっては常識なのかもしれませんが・・。