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JIM CAPALDI
ドラマーが歌うことについてどう思いますか。イアン・ウォレスやマイケル・ジャイルズのように歌えるドラマーがいい、悪いという話でなくて…。わたしは、レボン・ヘルムのように、叩きながら歌う姿を美しいと思ったことがありません。あれでは永観堂の見返り阿弥陀如来です。顔を真横にひん曲げてマイクに向かう姿を、ラーメンを頭を振って汚くすする男のように、あまりいいもんではないなあ、と思ってしまいます。ジム・カポーディは、歌うことをドラミングと一緒にしたりしません。歌う時はきっちりと歌い、潔く叩きません。正しい姿だと思います。
マッスル・ショールズで大部分録音されたレコードです。それゆえ、スワンプという表現がされます。でも、ショールズのブラス・サウンドがそれほどフィーチュアされている盤でもないです。どうでもいいですが「フィーチュア」って、良い日本語の言い換えがないもんでしょうか。この表現が嫌いなもので…。トラフィックのメンバーが多く参加していて、トラフィックのカポーディ応援録音という趣だと感じます。
「ドント・ビーア・ヒーロー」「オー・ハウ・ウィ・ダンスド」のポール・コゾフはとってもいい雰囲気です。これだけでも所持する価値があります。「ハウ・ウィ・ダンスド」は、ドナウ川のさざ波ではないのでしょうか。近鉄名古屋駅の…あの曲です。2023.12.08