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EDGAR BROUGHTON BAND(BROUGHTONS)
えぐい、とはどんな味覚を言うのか。わたしは畑をやるので、シュンギクが採れたばかりの味を知っています。スーパーで売っているシュンギクとはかなり風味が違い、しゃきしゃきとした食感と合わせて生でいくらでも食べられる野菜なのです。ところが一日寝かせるとスーパーで売っている「シュンギク」になってしまい、火を通すべき野菜になってしまいます。つまり、えぐい、というのは、時間の経過で成分が別のものに変化した状態の味覚であろうと理解しています。
シカゴ・ブルーズを朝採りとするならば、エドガー・ブロートンはえぐみが増したスーパーの野菜。しかしえぐ味を味わうという別の魅力もロックにはあって、難しいところです。エドガー・ブロートンの世の中を見る感覚は、普通の人と相当違うらしく、地べたを這いずるような独特のリズムと斜め上のメロディが特徴です。
エドガーのギターって相当かっこいいんです。テクニックではなくて、音圧と歪みで押し切るギター。クリムゾンの「アースバウンド」の感覚に似ていると思ったりもします。ちなみにどの曲も展開皆無で同じリフを繰り返すので、酩酊感と中毒の音楽と呼びましょう。彼らで最も有名な曲が「アウト・デモンズ・アウト」。盆踊りビートに合わせて、悪魔は出ていけとえんえん歌われます。
レビュー使いまわしですみません。前回「ナイスですね」がひとつもいただけなかったものですから…。2024.07.26