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4曲めは最高のロックンロール(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
高校生の頃、少女まんがを買っていました。「LALA」です。少年まんがに飽きてしまって、ひとランク上の表現世界を知りたかったんだろうと思います。ところが閉口するのが、あまりにゲイのまんがが多かったこと。木原敏江とか山岸涼子とか。振り返って考えれば宝塚のような感覚で彼女らが書いていたのがわかります。グラムというジャンルは中性的な魅力を打ち出す人が多かったわりに、LGBTの人は多くありませんでした。ルー・リードがバイセクシュアルだったぐらいです。そこをジョブライアスはゲイと公言してステージに立っていた。勇気のいることだっただろうと思います。
セカンド作は前作と同様、ポップ音楽としてとても優れています。ルキノ・ビスコンティの映画の匂いがします。ピアノの弾き語りや、オペラのようなコーラスに不吉な弦楽が、退廃の雰囲気を形作ります。あの時代、なんでゲイに関する表現が多かったんでしょう。タレントとして使い捨てられている現在のゲイの在り方と違って、何か高貴な人類であるかのような持ち上げられ方でした。ただジョブライアスはキワモノのイメージで終わった人です。2024.09.28