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ポール・マッカートニー&ウィングス
私がWINGSと聞いて最初に思いつくアルバムは「BAND ON THE RUN」と「VENUS AND MARS」です。
発売はこちらの方が早いので、本作ヒットの勢いを駆って作成されたのが「VENUS AND MARS」なのかもしれません。
本当にざっくり言ってしまうと、前半はロック調の力強いサウンドと緊迫感が魅力の曲が中心で、後半はポールらしい美しいメロディが印象的な曲が並ぶ構成になっています。
冒頭を飾るタイトル曲「BAND ON THE RUN」は次々と曲調が変わっていくアレンジが面白く、ホーンが活躍する「JET」は疾走感のある名曲だし、「LET ME ROLL IT」はシンプルな演奏ながら(だからこそ・・・)ポールのヴォーカルが活き活きとしています。
このあたりの曲はライブ定番曲で、特に「JET」は最初のメロディーが流れた途端にファンが総立ちになるくらいに盛り上がる!
アコースティック・ギターの演奏で歌われる「BLUE BIRD」や、ビートルズの曲を思わせる「NO WORDS」などのバラード曲も秀逸だし、「JET」のメロディが挿入される「PICASSO'S LAST WORDS」や、エンディングに「BAND ON THE RUN」のメロディが使われているラスト曲など、アルバムを通したトータル性も優れていると思います。
ボーナス・トラックは、イギリスで発売されたシングルとそのB面に収録された曲のようです。