ジェームス・テイラーのバックバンドを母体に結成されたグループ、72年作。ダニー・コーチマー/リー・スクラー/ラス・カンケル/クレイグ・ダーギ。
750円(税込825円)
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これだけギター・オンリーのハードロックは最近聴けない(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
21世紀になってからの英国で、メタルでない、ブルーズ色のハードロックがないかなと探していて見つけました。ちょっとこの音が21世紀に鳴っているのが信じらないほどです。カンカンに張ったスネア叩きまくりのドラムズ、踊るベース、怒涛のギターに、よく通る高音のボーカルが乗ります。インレイにメンバーの写真がありまして、かつてのロックのイメージ、つまり役立たずの音楽バカ(生活感なし)丸出しです。君たち、ドラッグで身を持ち崩しちゃだめだよ。
世紀末から2000年にかけて、ロックは変容し、もはやジャンルと言えなくなっている気がします。現在ロックにしがみついているのは、わたしのような高齢者がメインでしょう。なぜかと言われたら、わたしら高齢者が思春期だった時期にロックの全盛期があったからです。以前ジャズおやじを見ては、父つぁん臭えなあと思っておりました。今のティーンエイジから見たら、ロックにしがみついているわたしは十分じじ臭いはずです。でもこの音がわかるかね、若者たち。こういう音を渋く熱く恥ずかしげもなく聴ける人間になりたくはないかね。
つい熱くなってしまいました。音の印象は初期ツェッペリン。アクースティックなバラードや、アラブっぽい曲まであります。ブラック・ストーン・チェリーの最初2作と似ています。良いと思いますよ。2022.03.08