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CRUCIS
作曲能力や構成力はハイレベルであり、南米らしい美旋律が随所で顕在する。シンセの使い方が効果的であり、エッジの立ったギター・フレーズも面白く弾きまくっている。一部ジャズ・ロックやブルースもあるが、基本はハード・ロック的シンフォ・プログレだろう。1stと2ndのカップリングらしいが、進化の過程も見て取れる。
各楽器の演奏能力は高く、安定したアンサンブルを披露している。変拍子多用や突然の曲調変化など、プログレッシヴな試みは高評価である。
但し、プログレ・バンドが陥りがちな穴にハマッている。楽器群のレベルと比較してヴォーカルが下手な事である。更にヴォーカルを頼りすぎ。いっそインスト作品にしてしまえば良いのに。惜しいが★4つ。