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EDITION SPECIALE
フランスのジャズ・ロックと聞いてしまうと、マグマ、ゴング、ザオに連なる音を連想してしまうが、このバンドは暗黒でもスペーシーでもない。
英米に影響を受けたとしか思えないサウンドを繰り広げてくれる。名前も出身も知らない人が彼らの冒頭1曲目を聞けば、フランスの音とは答えないのではないか。
個人的に珍しいと思ったのは、キーボーディストが女性であり、コーラスもボーカルもこなす点だ。この時代のバンドの女性の役割は、メインボーカルか、複数でのコーラスが多く、1つの楽器を任されるのは希有なことで、他のバンドでもあまり見たことのない編成だ。大抵、全員が男性である。その女性からしか発することのできないキーボードの音色は、他のフランスのバンドにはないものだ。
カケレコさんは、カンタベリーや、ウェザー・リポートのファンにすすめているが、マハヴィシュヌ、またはそれに影響を受けたバンドのファンにも受け入れられると思う。